蓮舫代表がんばれ!


 民進党・蓮舫代表は、7月11日の都議選総括のための同党幹部の会合で、支持率が上がらない要因として二重国籍問題を挙げる議員もいるとして、あらためて説明を求める声が上がったことを受けて、今日18日の夕方、記者会見を開き、戸籍を公開するなどして、説明をするとのことだ。

 民進党の中には、ヘイトスピーチまがいの主張に、いまだに毅然とした反論を加えることができない人がいることに驚くとともに、民進党の支持率が上がらない原因を、こんなことに求めている人がいることを知って、強い違和感を覚えた。民進党の支持率があがらないのは、先の民進党政権が、国民の期待を裏切ってしまったことに対する明確な総括がなされていないこと、その総括の上に立って、安倍政権を支持しない人たちを結集するための積極的な政権構想を打ち出せていないこと、この二つが原因ではないだろうか。

 そうした根本課題への対応は、今日の夕方の記者会見には無理だとしても、安倍離れの色を鮮明にしている国民の多数派の心の受け皿として、野党、無党派の人々による「国民主権、基本的人権尊重、恒久平和主義、三権分立と地方自治という憲法原則」を守る国民連合政権を呼びかけ、その実現の先頭に立つことによって、一気に支持率を挽回することができるだろう。情勢は、急転しているのだ。

 それにしても民進党はだらしがない。蓮舫代表は、個人的には、泣きたくなるほど辛く、情けない気持ちでいっぱいであろうが、大所、高所から、決断したのだろう。

 折角の機会だから、二重国籍問題に対する民進党の統一見解を示し、国民に訴えかけるべきだと思う。要点は次の二点ではないかと思う。

① わが国の国籍法2条第1号の規定により、蓮舫代表は、生来的に日本国籍を有するものである。これをそのまま尊重するのが国籍法の基本である。瑣末な言動、手続きミスなどをあげつらい、非難を浴びせかけるのは、不当である。

② 各国国籍法の相違、競合により、二重国籍は、避けようがない。わが国の国籍法は、「国籍唯一の原則」に立っているが、果たしてこれは現在のグローバル化した国際社会において、適正・妥当なのか。あわせて国籍法14条の国籍選択を迫る条項は適正・妥当か。さらには残存国籍を離脱する義務(努力義務と解される)を課している同法16条1項の規定は適正・妥当か。

 右派マスコミの記事、ネトウヨまがいのブログやツィッターでは、蓮舫代表が、中国の国籍を残しているなどとまことしやかに述べたてられている。しかし、これは日本政府の一つの中国政策に基づく台湾不承認から導き出した究極の“It's ridiculous !”ある。

 仮に中国国籍を問題にするなら中国国籍法が「外国に定住している中国公民で、自己の意思によって外国の国籍に入籍し又は取得した者は自動的に中国国籍を失う。」と定めていることから、そもそも二重国籍問題は架空の話になってしまうのである。

 蓮舫代表の政治姿勢には、私は、必ずしも賛同するものではない。しかし、蓮舫代表は、右派マスコミやネトウヨ紛いの言動に屈することなく、これを機に、国民とまっすぐ向き合う大衆政治家になって欲しい。あれやこれやと忖度することはなにもないのだ。

                             (了)
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プロフィール

Author:深草 徹
1977年4月、弁護士登録。2013年4月、セミリタイアして4年。歳を重ねましたが、「これからも、社会正義の話を、青臭く、続けよう」と思います。

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